育毛剤の正しい付け方とシャンプーの正しいやり方について

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2018.07.22

育毛剤のその前に~頭皮改善用のシャンプー

どうせ育毛剤を使うのであれば、より効果的に使いたいと考えるのが当然です。また、育毛剤は正しい付け方をマスターしていないと、なかなか効果が見込めないものです。そこでここでは、「正しい育毛剤の付け方」について解説していきます。

育毛剤の正しい付け方を知るためには、「シャンプーの正しいやり方と選び方」を知っておく必要があります。育毛剤は、自分に合ったシャンプーを正しいやり方で行ったときにより浸透しやすくなるからです。ここではまずはシャンプーの正しい選び方とそのやり方について取り上げます。

「薄毛に効果的なシャンプー」を調べていると、しばしば「育毛シャンプー」という言葉にぶつかります。しかしこれは正しい表現ではありません。現在、薬機法(「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。旧薬事法)にこのようなカテゴリーはないからです。また、この法律のなかで、シャンプーにおいて「育毛」を謳うことは認められていません。

このため、どれだけ「薄毛に効果的なシャンプー」を使ったとしても、それで育毛ができるということはありません。

ただ、「薄毛用に」と開発されたシャンプーの場合、そうではないシャンプーに比べて、頭皮の状況を改善する作用に優れているという特徴があります。もちろんシャンプーには合う・合わないがあります。また、「薄毛用のシャンプー」とされていたとしても、実際には一般的なシャンプーと変わらない成分のものもあります。

しかし基本的に「薄毛用のシャンプー」とされたものは、アミノ酸系のシャンプーであり、優しい洗い心地になるように仕立てられています。

高級アルコール系シャンプーの場合は高い洗浄力を誇る分、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうというリスクがあります。石けん系のシャンプーの場合、合う人には非常に合うのですが、合わない人の場合は髪の毛のきしみが起きるというデメリットがあります。

対してアミノ酸系のシャンプーの場合は、爽快感や洗浄力は劣るものの、どのような人であっても使いやすく、頭皮の状況を健やかにするという効果が見込めます。頭皮の状況がよくなれば、その分育毛剤も浸透しやすくなります。また、枝毛や切れ毛を防いだり、頭皮に潤いを与えたりすることができます。

高級アルコール系のシャンプーや石けん系のシャンプーが悪いわけではありませんが、頭皮の悩みを抱えているのであれば、医薬部外品に分類されているアミノ酸系のシャンプーを選ぶとよいでしょう。

正しいシャンプーのやり方

薄毛対策用のシャンプーを使う場合の正しい手順は、以下の通りです。

1.髪の毛をブラシやクシでよくとかす。

2.十分に髪の毛にお湯を含ませ、一度お湯で下洗いをする

3.頭皮に優しいシャンプーを手に取り、十分に泡立てる

4.泡を使い、頭皮をもみほぐすようにして指の腹で洗っていく

5.十分な時間をかけて、しっかりとシャンプーを洗い流す

6.髪の毛の水分をタオルでしっかりと吸い取る

7.髪の毛から20センチ以上離した位置からドライヤーをかけて、髪の毛を乾かす

髪の毛を洗う前にブラッシングをしておけば、髪の毛のからまりをほぐすことができます。髪の毛にからまりがある状態で洗髪してしまうと、切れ毛や抜け毛の原因になるので、この手順はしっかり踏みましょう。特に髪の毛の長い人にとっては重要な工程です。髪の毛をとかしている時にひっかかりがあったら、指先で丁寧にほどきましょう。クシやブラシで無理やり引っ張ってはいけません。

お湯で一度髪の毛をしっかりと下洗いすることで、髪の毛についている大きな汚れを取り除くことができます。この「下洗い」の工程もきちんと挟みましょう。

また、シャンプーの泡をしっかりと立たせることも重要です。アミノ酸系のシャンプーはほかのシャンプーと比べて泡立たせにくいというマイナス点もありますから、「手で泡立たせるのが大変」ということであれば、泡立てネットなどを使いましょう。なお、現在は「泡立たせないシャンプー」もありますから、まずはシャンプーの説明を見ることが重要です。

洗うときは指の腹で、頭皮をもみほぐすようにして洗います。爪を立ててはいけません。現在は「指の頭で洗うのがよい」とする意見もありますが、通説として取り上げられているのは「指の腹で洗うこと」です。「洗い流し」の工程は、もっとも重要です。

髪の毛に残ったシャンプーは雑菌の繁殖場所になります。頭皮トラブルを引き起こす原因にもなりますから、十分に洗い流しましょう。また、雑菌は生乾きの状態のときによく繁殖します。「ドライヤーの熱が頭皮や髪の毛に負担を与えるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、しっかりと乾かしてください。

どうしてもドライヤーの熱によるダメージが気にかかる、ということであれば、お風呂上がりに付けるトリートメント(洗い流しを必要としないもの)をつけるとよいでしょう。

育毛剤の付け方

ここまでできて初めて、「育毛剤を付けていくこと」ができます。育毛剤の付け方は、それぞれの育毛剤によって多少異なります。そのため、まずは手持ちの育毛剤の使い方をチェックしましょう。ただ、一般的には、下記のようなやり方が正しい付け方だとされています。

1.上記のように正しいシャンプーをした髪の毛を、手で分ける

2.気になるところに、育毛剤を塗布もしくは噴射する

3.指の腹を使い、頭皮をもみほぐしていく

特に「もみほぐし」とセットで育毛剤を付けるべき、としているところが多いため、これを守るとよいでしょう。これはおそらく、頭皮の血行をよくして栄養を頭皮に届けやすくするということを目的としているものと思われます。

頭皮のもみほごしによる血行促進については「あくまで一時的なものにすぎない」とする意見もありますが、正しいもみほぐしは少なくとも悪影響を与えるものではありませんから、取り組んでいくとよいでしょう。

最初は面倒に思うかもしれませんが、ルーティンワーク化するとそれほどつらくはないでしょう。また、頭皮をもみほぐすことは、血行促進以外にも「ストレスを緩和させる」という効果が見込めます。ストレスも薄毛に悪影響を与えると考える説が一般的ですから、それに対する対抗策としても、この工程を取り入れることをおすすめします。

育毛剤を付けるときの注意点

育毛剤の正しい付け方を知るうえで、忘れてはいけないのが「量を遵守する」ということです。育毛剤の効果を得たいと考える場合、ついつい大量の育毛剤を使ってしまう人もいるでしょう。しかし、育毛剤は「付ければ付けるほど育毛効果がある」というものではありません。育毛剤が定める「適量(チャップアップの場合などは合計で20~30回程度としています)」をかけていくことが重要です。

また、もう1つの注意点として、「育毛剤に即効性を求めてはいけない」ということが挙げられます。「正しい付け方をしているのに、一向に育毛効果が表れない!」と感じる人もいるかもしれません。育毛剤は決して安いものではありませんから、すぐに効果を得たいと感じるのは当然の話です。

ただ、育毛剤の効果は、とても早い人でも最短で1か月、通常は3か月~半年ほどかかってようやく実感できるようになるものです。「つけてすぐに効果が実感できる」というケースは、決して多くはありません。そのため、ある程度長期的なスパンで考える必要があります。最低でも3か月間は、正しいシャンプーと正しい育毛剤の付け方を実践し、様子を見守るようにしましょう。

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